スパイラル式熱交換器は、独特の形状がもたらす特性により優れた熱交換器として知られています
高温、低温流体が完全な向流となり、理想的な熱回収を実現します。
例えば温度条件の厳しい場合、多管式熱交換器は数基直列となりますが、スパイラル式熱交換器1型では、1基で対応が出来ます。
スパイラル式熱交換器「汚れ」は極めて少なく、多管式熱交換器の数分の一になります。
断面形状が均一で滞留部が少なく、理想的な流路です。
流路が単一であるため、自らの流速を増大させ、スケールを剥離させます。
沈降製の固形物を含む液にも対応できます。
軸側流路は断面積が広く、通過距離が短いため、圧力損失がごく僅かとなります。
真空蒸気の凝縮に理想的です
多管式熱交換器では難しい、狭い流路間隔に設定することが出来ます。
層流域の高粘度流体の加熱冷却に適しています。
スパイラル式熱交換器の伝熱部は2枚の金属板を渦巻き状(スパイラル状)に巻き付けた矩形流路です。
スパイラル状の矩形流路は、多管式熱交換器の円管流路に比べ乱流を生じやすく、高い伝熱性能を得られます。
流路は伝熱板幅と板間隔(流路間隔)を自由に選択でき、プロセス条件、すなわち流量・圧力損失・温度条件に最も合致した最適設計が可能です。その結果、高温・低温流体共に最適な流動状態が得られます。
スパイラル式熱交換器のメンテナンスコストは、多管式熱交換器やプレート式熱交換器と比較して、はるかに少なくなります。
断面形状が均一であり、汚れや詰まりの原因となる滞留部がなく、理想的な流路です。
分解洗浄・点検は、本体カバーを外すことにより容易に行えます。また単一流路なので、分解せずに化学洗浄(薬液循環洗浄)に最適な熱交換器です。
スパイラル式熱交換器は多管式熱交換器に比べ、設置面積が数分の一になります。
据え付け工事、配管工事、工事用地などのイニシャルコストも節約できます。